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YOUは何しに学芸へ?

Vol.5 A類現代教育実践コース学校心理プログラム 〜学芸大生のリアル

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共通テストも終わり、大学入試に向けた受験勉強もいよいよラストスパートにさしかかりました。今回の「Youは何しに学芸へ?」では、小学校教員を目指しながら心理学も学ぶ学生にインタビューしてきました。受験生の皆さん、進路を考えている皆さんにこの記事が役立つことを願っています!

5人目のゲストは、A類現代教育実践コース学校心理プログラム・のののさんです!

のののさん

A類現代教育実践コース 学校心理プログラム1年

ハンドボール部に所属しています。アイドルが好きなので、推し活をモチベーションにしながら過ごしています!学芸大学の最寄り駅である国分寺駅にはたくさんのご飯屋さんがあるので、4年間で制覇したいです!

対話から選んだ道

学芸大学を志望した理由を教えてください。

のののさん:学芸大学の存在を知ったのは、高校1年生です。先輩の受験体験記を読んで、学芸大学が教育学部の単科大学だと知ったんです。教育をいろんな視点から学びたいと思っていたこともあり、学芸大学を目指すことを決めました。

小学校の先生を目指すA類の中で、学校心理プログラムを選択した理由を教えてください。

のののさん:私が小学校の先生を目指す背景に、「子どもたちに人と関わることの素晴らしさ、良さを知ってほしい」という思いがあります。そのために、自分がまず子どもたちの心を理解したい!と考えたのがきっかけです。小学校の6年間という最初の義務教育の期間を経て子どもたちの心は成長していきます。心理学を学んで、成長過程の子どもたちの些細な心の変化に気づける先生になりたいと思っています。

「人と関わる素晴らしさ・良さ」を伝えたいという思いはどのようにして生まれたのでしょうか。

のののさん:私は小学生のときから友達や先生と話したり、下級生を見守ったりすることを楽しく感じていました。学校の中で人と関わることが好きだったんです。「人との関わり方は人それぞれではあるけれど、人は一人だけでは生きていけない」という思いを今の子どもたちに伝えたいと考えています。

一般選抜で学芸大学に合格されたとのことですが、どのように2次試験の対策を行いましたか?

のののさん:2次試験は面接でした。A類を志望する受験生は先生になりたい人が多いと思うので、人と関わる楽しさを子どもたちに教えたいという思いや先生になってどのようなことをしたいのかということを深堀りする必要があると考えました。そのため、高校の先生と意見交換をして自分が先生になりたい理由を見つめ直しました。また、高校の先生と話し合いをする中で、現在の教育で関心を持っていることを見つけました。面接では、その部分を上手く話せるように本で事例を調べていました。教科の勉強をしなくていいので開放感がありましたが、だらけないようにするのが少し大変でした。

現在の教育で関心を持っていることは?

のののさん:「個別最適な学び」です。これは、「学校の限られた授業時間で、子どもたち一人ひとりが最大限の学びを得られるよう、個々に応じた指導をしよう」というものです。私は、勉強が好きではなくて、受験のためにただただ勉強をしていた時期がありました。そのため、「個別最適な学び」の、自分が授業内や日常生活で気になったことと関連付けて学びを深めることができるという点に惹かれました。

「個別最適な学び」を授業に取り入れることで、子どもの学習進度や好奇心に寄り添いながらも、最終的には授業で目標とする答えにたどり着ける点も魅力的に感じています。子どもたち一人ひとりが理解しながら学習を進めることで、子どもたちの達成感もより大きなものになると思うからです。すべての教科で実現するのは難しいかもしれませんが、理科の実験や総合的な学習などの授業内の一部分だけでも活用して、子どもたちが勉強の面白さに気付くきっかけになればいいなと思っています。

学校教育×心理学という学び

現代教育実践コース学校心理プログラムの学びはどのようなものですか?

のののさん:学校心理プログラムでは社会心理学や認知心理学、発達心理学などを学びます。私が特に興味深く感じているのは発達心理学なのですが、この分野では各成長段階での発達的特徴と成長過程を学びます。子どもたちはどのように世界が見えているのか、どのような考えがあるのかを自分の経験と照らし合わせながら学ぶことができます。将来教員になるという視点で講義を受けると、子ども達との関わり方が見えてきます。

また、現代教育実践コースでは所属するプログラム以外の学校教育、国際教育、環境教育の内容も学びます。現代の社会において、勉強面ではなく、生活面で子どもたちが身につけるべき力を習得するために、先生として必要な知識や視点などをそれぞれの分野の立場から学ぶことができます。私は学校心理に考え方が偏ってしまうときもありますが、授業では他の分野を学ぶ人の意見や考えを知ることができ、新鮮で面白いです。

発達心理学の分野では、1年生の春学期にどのようなことを学びましたか?

のののさん:赤ちゃんから小学校低学年までを重点的に学びました。講義中は幼い子どもの目線に立って考えることや映像を視聴することが多かったです。
特に印象に残っているのは、4歳児に関する映像です。その映像は4歳児・母親のグループと、4歳児・3歳児のグループで、4歳児はどのような振る舞いの違いを見せるのか観察したものです。
母親と一緒にいたときは自由に振る舞っていた4歳児が、後者の場合だと最終的に年下の3歳児を優先するような行動を見せたんです。この映像を見て、幼少期の子どもも相手を思いやって行動しているんだ、1年ですごく成長するんだなあ、と深く感じました。

学芸大学の魅力を教えてください。

のののさん:学芸大生は、優しい人や頑張っている人が多いですね。当たり前かもしれませんが、しっかり勉強をしてテストを受けに来る人が多いとか。私の勝手なイメージですが、大学生はテストでギリギリの点数を攻めるものだと思っていたので、少し驚きました。周りの子が頑張っている姿を見て、「私も課題やテストを頑張ろう」と思えるのでありがたいです。また、高校までの学校生活と比べて、自分の夢や教育についての意見交換をする機会が学芸大学では多くあります。そこから、新たな発想に気付くこともあります。さまざまな視点から教育について考えることができるのは、教員になることを志す人が多い学芸大学だからこその魅力であると思います。

受験生に一言お願いします!

のののさん:私は日々、教育について特化した学びを得るとともに、学芸大学で充実した生活を送っています。学芸大学の進学を目指している人はぜひ最後まで受験勉強を頑張ってほしいです。

のののさんの学芸大での日常

 

編集後記

心理学の視点を通じて、子どもたちの心に寄り添いたい、人と関わることの素晴らしさを伝えたい、と語るのののさん。学芸大学に入学し、仲間とともにさまざまな発見をすることができていると楽しそうに教えてくれました。この記事を通じて、「現代教育実践コース学校心理プログラム」の魅力が少しでも皆さんに伝わることを願っています。

「個別最適な学び」についてもっと知りたい方はこちらも!
StuDX Style 特集- 有識者インタビュー:文部科学省 (mext.go.jp)

 

取材・編集/居倉優菜 大内涼葉
イラスト/居倉優菜