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学芸大生NOW ON AIR!~等身大の僕らを電波に乗せて~

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TGUラジオは毎週水曜17時から「ラジオフチューズ」(FM87.4MHz)で放送しているラジオ番組です。番組のメンバー全員が学芸大生で、15人ほどのメンバーで活動しています。何か頑張るものがほしいから、友人や後輩から誘いを受けて、TGUラジオのInstagramのアカウントを見つけて興味を持ったから、参加した理由はそれぞれ。個性豊かなメンバーが集まったTGUラジオの放送がいよいよ始まります。本日のMC、切り干し大根さんの視点から、放送中の様子をお届けします。

NOW ON AIR! TGUラジオ

タイトルコール、5秒前。

今日の授業も終わり、学芸大学の門を出る。その足で国分寺駅へ向かい、駅からバスに乗り込んだ。今日の出来事からこの1週間に起きたことまでも遡って思い返しつつ、バスに揺られること15分。バスを降り5分歩けば、東京は府中市にあるコミュニティラジオ局「ラジオフチューズ」に到着する。

私たちは学芸大学の学生でありながら、ここでラジオ番組を運営している。

オープニングトーク~放送開始~

16時50分、前番組のパーソナリティの人に挨拶してからブースに入る。
ブース内にはマイクとヘッドホン、そしてミキサー。
ヘッドホンをつけ、マイクの位置を調整し、原稿をメンバーと確認する。

17時ちょうどにジングルが鳴る。
声を合わせて、タイトルコール。「TGUラジオ~!!」

オープニングトークは大学の課題の話。
ミキサー担当のおんたまが掲げているホワイトボードを見る。
「残り10秒」の字。
もうすぐでCMに入る。そろそろ話を切り上げなければ…。

CM中。Twitterを見て、リスナーの反応を確認する。
質問が来ている。
「これ次のトークで拾おう」
メンバーと相談してトークの方向性を定めていく。

あと数秒でCMが終わる。水を飲み、ヘッドホンをつけなおして息を整える…。

TGUラジオの裏側

私たちedumotto編集メンバーは、TGUラジオ放送中の現場にお邪魔させてもらいました。

私たちが取材して一番の驚きだったことは、放送のブースに入っているのはTGUラジオのメンバーのみで、機材の調節まで行っていたことです。取材時は、MCを務める2人、ミキサー(音声等を調整するための機材)を動かす1人、そのミキサーをともに担当しながら、時間など全体の様子を見て指示を出す1人の、合計4人でラジオを回していました。盛り上がりつつも、適度に落ち着きもある、聞きやすいテンションで話が展開され、もうすぐでCMに入る時間になると、残りの秒数に合わせて自然に話を終わらせていました。ラジオを聴いていると、話している人たちにだけ注意が行きがちですが、MCと、ミキサーやタイムキーパーとの連携で、おもしろいラジオは成り立っているのですね。

学生主体のラジオだから

毎週、和やかな雰囲気で、手慣れた様子で放送は進められていきます。聴いていて心安らぎ、楽しくなるようなTGUラジオですが、ラジオを放送する上で難しいこと、また、TGUラジオが設立される上で大変なことはあったのでしょうか。

3年生の代表を務めるももさんは、サークルではないからこそ、責任感や役割分担の大変さ、主体性の個人差を理解した上で活動をまとめていく難しさを感じていたそうです。しかし、主体性の差を否定せずに、「みんなそれで良いんだよ」というゆるめの雰囲気をTGUラジオの良さだと受け止め、活動していると教えてくれました。

大変なことや難しいこともある中で、みなさんがそれよりも多く語っていたのは、TGUラジオの「楽しさ」。自分の好きなことを人に伝えられる楽しさ、放送中にSNSで知らない人から反応がもらえる楽しさ。それぞれが楽しさを感じながらTGUラジオを運営しています。誰かがやりたいと思ったコーナーは、「とりあえずやろう!」と実践することが多いそうです。地元を旅風に紹介する「地元旅」、ビブリオバトルをオマージュした「偏愛バトル」など、今まで行ってきたコーナーは数知れず。学生主体だからこその自由度の高さも、TGUラジオの楽しさの1つなのではないのでしょうか。

最近では、毎週水曜日の放送後にミーティングを開いて、その日の振り返りを行っています。生放送を聴いていたメンバーからの感想を共有したり、会話の間に出来てしまった沈黙について反省をしたりしているそうです。設立してからしばらくは、人手不足もあり、ラジオを形にするのに精いっぱいでした。今は熱意のあるメンバーが新しく増えたことで余裕が出てきて、質の向上を意識出来るようになったといいます。

エンディングトーク~TGUラジオのこれから~

今後の展望についてメンバーに尋ねてみました。

固定ファンを獲得したいと話す、まりんさん。質の向上と、停滞気味のYouTubeを頑張りたいと、ももさん。ラジオ中と変わらず和やかな雰囲気でありながらも、すこし熱を帯びた声で今後の展望を語ってくれました。

毎週水曜日17時。府中市のラジオブースから、今日もTGUラジオは学芸大生の等身大を電波に乗せて発信しています。いつか、あなたの耳に届くことを祈りながら。

 

TGUラジオ 毎週水曜日17時よりFM87.4MHz ラジオフチューズにて生放送中。
アプリ「ListenRadio」からも視聴可能です。

ラジオフチューズWebサイト

 

 

取材・編集/末武明子・入戸野舞耶・河野芽唯