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edumottoは、2024年7月27日(土)に東京学芸大学で開かれたオープンキャンパスに出展した。この記事では企画の背景やオープンキャンパス当日の様子を振り返る。
オープンキャンパスで実施するワークショップを、参加者はもちろん、企画側のedumottoメンバーにとっても有意義なものにするには?私たちは話し合いを重ね、誰もが自分ごととして考えることができる、進路指導やキャリアに関するテーマに注目し、2つの企画を作り上げた。ここでは、企画に込めた思いを書きつづる。
1つ目は、マインドマップを活用して、ポートフォリオを作成する企画だ。先の見えない将来のことを考えると、誰もが焦りや不安を感じるものだろう。マインドマップで自分の将来に関してイメージを膨らませ、それを言語化していく。1枚の紙に自分の今を映し出し、立場の異なる参加者同士で共有する。そこで得たものは一人ひとりにとって未来の指針になるはずだ。
2つ目は、edumottoのコーナーの1つである「みちしるべ」の記事を基に、大学卒業後の進路について考える企画だ。ここでは、学校現場に限らずさまざまな場所で活躍する学芸大学の卒業生をヒントに、どのような進路を切り拓いていきたいかについて考える。大学選択という人生の岐路にある受験生。彼らがさらにその先にある自分の姿を思い描いて、納得のいく決断を下すことができるように。少しでもそのきっかけになれたらという思いで生まれた企画だ。
こうして、edumottoメンバーと参加者がじっくり向き合う1日が始まった。
集まったのは中学2年生から高校3年生まで、さまざまな学年の生徒と保護者。アイスブレイクを通して打ち解け合った参加者は、さっそくポートフォリオの作成に取り掛かった。ポートフォリオに書かれた質問は、オープンキャンパスに来た理由、興味のある分野、不安に思っていること、大学でやりたいことの4つ。「自分は何をしたいのだろう」「この漠然とした不安はなんと表現すればよいのだろう」時折手が止まり、考えにふける、そんな参加者の様子が見受けられた。マインドマップで心の内を視覚化・言語化していく過程で、自分の気持ちに真剣に向き合っているようだった。
その後は参加者同士で共有する時間。一人では気付くことができなかった視点に出会えたことで、喜びの表情を見せる参加者もいた。
最後に、ここまでの気付きや発見を桜や葉の付箋に書き留め、みんなで一つのeducation treeを作った。付箋には、「学芸大学で教科書を作っている人の授業を受けるのが楽しみ」「中三でもう大学のこと見据えててすごい!高二の私も負けられない!」「『学問のその先』の見通しがあると頑張れる」などとあった。
中学生と高校生、高校生と保護者など、立場や年齢の違う参加者が自分の考えや経験を共有し合う時間は、企画した私たちにとっても新鮮だった。
「学芸大学卒業後、どんな進路をたどりたいですか?」最初にこのような問いを参加者に投げかけた。参加者からは「教員になりたい」という声が予想通り多数を占めたが、まずは、小中高や教科など、どのような先生になりたいと思っているのか、参加者同士で互いの進路のイメージを共有しあった。
そして、参加者にさらに考えを深めてもらう材料として用意したのが、学芸大学の卒業生に焦点を当てた「みちしるべ」の記事。記事を読んだ参加者からは「教育に関わる仕事=教員だと思っていた。こんな進路選択もあるのか」「どんな生き方でもやりたいことに挑戦できる。そして、大学を卒業しても学び続けている」などの声があがった。学芸大学を卒業後、生き方は一通りではないことに気付き、心を動かされた参加者。自分が卒業後にどのような生き方をしたいのか、どんな進路をたどりたいのか。これらをワークシートに書き出し、参加者同士で共有をした。
進路選択に悩みながらも、大学での学びやその後のキャリアに希望を持つ中高生の様子。その姿を見て、私たちは目の前の出来事にいっぱいになっていた大学生活を見つめ直し、中高生の時に抱いていた目標を改めて思い出すことができた。education treeに花を咲かせた参加者、そして私たちのネクストステージに期待感を持つワークショップとなった。
偶然同じグループになり、話してみるとまさかの同じ学科を志望していた二人の高校生。ワークショップの最後にはお互い連絡先を交換し、笑顔で手を振り再会を誓う場面を、私たちは目にした。他にも、学芸大学で教育のSDGs論を学びたい!研究をしたい!と具体的な目標を掲げる高校生もいれば、熱心にメモをとりながら高校生から勉強法を教わっている中学生もいた。教室には参加者の熱い思いが飛び交い、数々の出会いが生まれていた。
全4回のワークショップを経て満開になった、世界に1つだけのeducation tree。教育の明日を担う私達の「みちしるべ」として、参加者のこれからを優しく見守り続けてくれるに違いない。
取材・編集/赤尾美優、池上尚冴、石川智治
内山詩園、大内涼葉、小沢真奈、久慈浩聖
斎藤育、橋本陽香、平川璃空、平野そら
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