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2024年度は7/27開催 オープンキャンパスにおけるedumottoの活動を紹介!

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毎年7月に実施される東京学芸大学のオープンキャンパス。私たちedumottoもワークショップを開催しています。今年は3回目。来場者がedumottoのブースに参加してみて良かったと思えるよう、準備しています!ぜひご来場ください。

本記事では、オープンキャンパスにおけるedumottoワークショップの目的と内容を昨年度の振り返り、今年度の予告とともにお伝えします。昨年度の振り返りでは「ファシリテーター」という役割について考察しています。

昨年(2023年)度実施したワークショップの様子をリポートした記事はこちらです!

edumotto学生メンバーがワークショップを企画しました!【東京学芸大学オープンキャンパス2023】

どうしてワークショップを開催?

オープンキャンパスは、私たち学芸大生にとって高校生や保護者と、出会える数少ない機会です。来場者にとっては各コースでのカリキュラムや学習内容、入試の情報を知るだけではなく、発想を広げ、刺激をもらえる時間にもなります。「教育をもっとおもしろく!」というビジョンのもと、さまざまなコースに所属する学生が集まったedumottoでは、高校生や受験生、保護者の方が来場するこの場を活用するため、来場者とのディスカッションや座談会を企画しています。

2022年はNHKさんとコラボし、平和学習を考えました!

私たちは誰もが“対話”できる空間づくりを大切にしています。年齢も育った環境も違ういろいろな人との対話は、「そうだったんだ」という事実(環境や経験)への驚きと、「そういう見方考え方があるんだ」という発見を私たちにもたらしてくれます。高校生や受験生と学芸大生の対話、来場者同士の対話の中で、お互いの不安感や価値観を共有することができたらと考えています。また、座談会やディスカッションを通して、各コースでの説明会では知ることのできない学芸大生のリアルを伝えてより一層学芸大学に興味をもってもらえることを願っています。

ファシリテーターの難しさを体感する、学芸大生の挑戦!

昨年度は座談会とワークショップを実施し、ワークショップではedumottoの記事から着想を得て、「ジェンダー」と「校則」をテーマに、ディスカッションの問いを準備しました。

問いをつくる際には、2つの観点「賛成、反対をはっきり区別せず多様な意見が出ること」「教員を志望する来場者が多いことを踏まえ、先生の立場で考える機会になること」を大事にしました。

この2点を実現できるよう、当日はedumottoメンバーがファシリテーターをつとめたのですが、実際にワークショップをしてみると、グループで議論を深める際のファシリテーターの難しさを体感することとなりました。edumottoメンバーに話を聞くと、「数ヶ月前まで高校生だった私にとって“学ぶ立場”には慣れがあるものの“学びを誘導する立場”にはあまりにも無知であることを思い知らされた」といった感想も挙げられました。

グループ全員の意見が同じ方向を向いてしまい、話し合いが停滞する時間。一方で、いろいろな意見や視点が出たが、それを認めあうだけの表面的な議論、いわば意見交換に近い形におさまっている時間。ファシリテーターとして何のためにどういった振る舞いをするべきだったのか、今一度立ち戻って考えさせられたワークショップでした。

学校教育の現場でも、子どもたちの多様な学びに向き合うために、先生のファシリテーション力がより一層求められています。そこで活発な話し合いを促し、参加者が得られる学びや気づきを増やすことのできる場をつくるためには、どのようなことを意識していったらよいのか、ファシリテーターに求められる力について考察しました。

意見しやすい雰囲気づくりとファシリテーターからの投げかけ

まずは、初対面の参加者同士が自分の意見に自信をもって発言できるような雰囲気づくりが必要だと思いました。出された意見に対してはファシリテーターが踏み込んだ働きかけを行い、参加者自身が言いたかったことを的確に伝える表現を見つけるための手助けをすることも大切だと考えたのです。

・議論を行う前に、簡単な自己紹介やアイスブレイクの時間を設ける
・議論の内容を再確認したり、現在出ている意見を整理したりする時間を定期的に設け
・意見をしっかり聞いた上で、肯定して受け入れる
・意見に質問を重ねたり、ファシリテーター自身の言葉に置き換えて確認したりして、根底にある理由や真意を掘り下げる
具体例や選択肢を補足して、自分の立場に置き換えて考えてみることを促す

反対の意見や切り口を示し、議論を進展させる

意見交換に留まることなく、その先の議論を深めるためには、ファシリテーター自身が流れを変えていくことが求められるかもしれません。グループメンバーの姿勢や議論の方向性を見ながら、とるべき行動についてその都度判断を繰り返していくことが重要だといえそうと話し合いました。

・ファシリテーターからあえて反対の意見や別の切り口を掲示する
・グループ内で1対1の意見のぶつかりが生まれたら、それをグループの他のメンバーに投げ返してみる

議論の方向を決めすぎず、あくまで「やりやすく、促す」ファシリテーターという立場。声かけや雰囲気づくりを通じて、議論しやすい問いと意見しやすい環境を作っていく努力をしていきたいと考えました。

今年のワークショップでも、グループごとに経験や考えを共有する時間があります。考察したファシリテイトについての学びを形にしたいと思っているedumottoメンバーが、皆さんをお待ちしています!どうぞお楽しみに!

あれから一年。今年のワークショップは…?

今年のテーマは「edumottoと育てよう、education tree!~じぶんの“みちしるべ”を見て 教育の未来を考えて~」です。前半は、皆さんの辿ってきた軌跡や進路に関するお悩みをまとめたポートフォリオをもとに、後半は、学芸大学の卒業生をゲストに迎えるedumottoのコーナー「みちしるべ」の記事をもとに、いろいろな立場の人と考えを共有します。そして、最後には参加者みんなの学びを木の形に視覚化できたらと考えています。午前の部、午後の部どちらも、上記の内容で実施する予定です。ぜひご来場ください!

当日の詳細です!

私たちが思い描く将来像は一人ひとり違います。だからこそここでは、受験生の皆さんも、私たち学芸大生も、そして保護者の方々も、みんなが主役です。いろいろな経験に触れることが、自分の中に今までになかった新たな扉を開くきっかけになるかもしれません!さあ皆さんも一緒に「education tree」を育てませんか?

編集後記

オープンキャンパスにおける3回目のedumottoワークショップ。来場者と対話し、ともにお話できてよかったと思える時間にしたい。その願いは変わらずに、ワークショップの内容は毎年チャレンジを繰り返しています。今年は来場者と一緒にひとつのeducation treeを作るチャレンジ。高校生も保護者もふるってご参加ください!

東京学芸大学オープンキャンパスのご案内

日時:2024年7月27日(土)9:30~15:30
会場:東京学芸大学(東京学芸大学までのアクセス

*オープンキャンパスの参加は事前予約制です。

東京学芸大学 OPEN CAMPUS 2024 特設ページ

 

 

取材・編集/赤尾美優、石川智治、伊波瑠音、入戸野舞耶、小沢真奈