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東京学芸大学公式ウェブマガジンedumotto+
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2025年11月26日(水)、東京学芸大学にて、本学と学校法人親和学園神戸親和大学(兵庫県神戸市)との連携協定締結式が執り行われました。この協定の軸となる「リカレント教育」は、学校現場で教育に携わりたいと考え転職を希望する大人を対象に、その学び直しを支援するプログラムです。
edumotto編集チームもこの締結式に参加し、両大学の学長・副学長にインタビューを行いました。なぜ今、大学間の連携が必要なのか。そして、私たち学生にどんな影響があるのか。レポートをお送りします。
目まぐるしく社会情勢が変化し、先行きが見えない現代。子どもたちが感じる生きづらさ、教師が感じるもどかしさは、ますます多様化・多層化しています。こうした状況を打破するために必要なのは、教師だけではなく、社会全体で学校を支える仕組みです。現場ではさまざまな専門性を持つ人材の確保が急務となっています。
その一方で、社会には「一度は諦めたが、いつかはもう一度教員を目指したい」、「異業種で培ったスキルを今度は教育に還元したい」という思いを胸に秘めた人がたくさんいます。
そんな教育の現状を目の当たりにしてきた両校。このプログラムは、社会に眠る潜在的な教育への関心をすくい上げ、現場を支える確かな力へと変えていくための挑戦です。

写真中央:松田学長(神戸親和大学)、右:國分学長(東京学芸大学)、左:田中副学長(神戸新和大学)
地域に根ざした教員養成に定評のある神戸親和大学。教員養成フラッグシップ大学として日本の教育を牽引する東京学芸大学。これまで異なる立場から日本の教育を見つめてきた2つの大学がタッグを組みます。
今回の協定の核となるのは、両校の強みを掛け合わせることで、リカレント教育の仕組みをより強固なものにすること。 神戸親和大学の松田学長は、「まさに今日が、“横”と“縦”の動きを加えるためのファーストステップなんです」と、力強く語ります。
神戸親和大学が誇る「通信教育」のノウハウは、物理的な距離という壁を取り払い、学びの機会を全国へ”横”に広げていく。そして、東京学芸大学が先駆的に取り組んできた「教育支援者養成」の視点が、専門性を深め、教育の質を”縦”に補っていく。
松田学長の瞳には、連携の先にある明るい未来への確信が込められていました。
「異なるバックグラウンドを持つ者同士の『出会い』は、新たな価値を生み出す原動力になる」。 東京学芸大学の國分学長と中島副学長は、今回の連携の意義をそう強調します。

左から 國分学長(東京学芸大学)、中島副学長(東京学芸大学)
今回のプログラムで特に注目したいのが、「教育改革実習」という取り組みです。教員を目指す社会人が実際に学校現場へ行き、教育の最前線を肌で感じます。
一人ひとりの子どもに向ける教師たちの「きめ細やかな眼差し」や、高度な判断が連続する「専門職としての凄み」。受講生たちは、かつて自分たちが通っていた時には気づかなかった学校現場の奥深さに触れ、大きな衝撃と感動を目の当たりにするといいます。
この取り組みによって良い影響を受けるのは受講者だけではありません。
先生になりたいという熱意と社会での経験を土台としたアイデアを持つ受講者の存在は、現場の教師にとっても刺激となり、既存の学校文化にも新しい風を吹き込みます。
「現場を経験した受講生の生き生きとした姿や、実感を伴う言葉は、教員を目指す現役学生にとっても大きな刺激になるはず。ぜひ、彼らが本音で対話できるディスカッションの場を設けたいですね」。 神戸親和大学の田中副学長は、期待を込めた表情で語ります。
キャンパスを超え、世代や地域が混ざり合う「学びの共同体」への参加。異なるバックグラウンドを持つ受講生との対話は、学生が自身のキャリアや教育観を相対化し、視野を広げるきっかけになります。またそこで得た気付きは、彼らが将来教壇に立った時、多様な保護者や地域の人々と協働しチームで学校を創っていくための力にもなるはずです。
新たな学びのプラットフォームは、受講者に、学校現場に、そして学生にも、「新たな出会い」をもたらしていくのではないでしょうか。
「教員になる道は一つではない」。 今回の取材を通じて、教員養成のあり方が柔軟に、そして力強く変化していることを実感しました。社会人経験を経て教師になる道、教育支援職として学校に関わる道。多様なルートが整備されることは、これからキャリアを選択する私たちにとっても、大きな安心感と希望につながると感じました。
多様な人材を必要とする教育現場を長年にわたり見つめてきた、東京学芸大学と神戸親和大学。両大学それぞれの強みが掛け合わさることで、今後どのような化学反応が生まれるのか、大いに楽しみです。

関連サイト
神戸親和大学
取材・編集/赤尾美優 大保海翔 加藤千穂

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