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Vol.13 E類情報教育コース 〜学芸大生のリアル

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いよいよ夏本番。梅雨も明けて暑さが厳しくなってきましたね。各大学のオープンキャンパスも近づき、大学選びも本格化してくる時期でしょうか。2026年の東京学芸大学のオープンキャンパスは7月25日です。edumottoでも企画を行いますので、ぜひいらしてみてください。

今回は、バラエティーに富んだ活動と大学の学び・研究を両立させている学生を紹介します。E類情報教育コース、通称「E情」に通う といさん です。
この記事がみなさんの大学選びの参考になれば嬉しいです。

執筆/寺田 桃子、河野 翔来

といさん

E類情報教育コース4年

サークル5つ、ボランティア4つ、アルバイト5つを掛け持ちしながら、大学生活を全力で楽しんでいます!趣味はディズニーです。毎日ショーやパレードの音源を聴きながら通学しています。

 

 

中学時代の経験を生かして

東京学芸大学を知った理由について教えてください。

といさん:私は学芸大学附属国際中等教育学校の出身なのですが、学校には毎年教育実習生が来ていました。たまたま自分が高校1年生のときの情報科目の実習生が、学芸大学のE類情報教育コースだったんです。学芸大学は教育に特化した大学だと思っていたので、情報について専門的に学べるコースが存在することを知り、そこから志望するようになりました。

なぜ情報教育に興味をもちましたか?

といさん:中学・高校・大学とずっと続けているプログラミング教育のボランティアがあって、その活動が現在にもつながる大きなターニングポイントでした。「子どもが子どもに教える」というコンセプトの団体なのですが、そこでの活動が「教えることの楽しさ」に気づかせてくれて、教育系の大学に進むことを決めました。

たとえばプログラミングって、答えが複数あるものじゃないですか。だから子どもが「これを作りたい!」と言ったとき、その子の考え方に合わせて一緒に作っていくんですね。自分の作品なら自分の考え方で作ればいいけれど、子どもがしたいことを叶えてあげるにはどうすればいいか。しかも子どもは使える手段(知識)が少ない。その限られた中で、子どもの目線に合わせて教えていくことには柔軟性が求められますし、その過程で自分の考え方もすごく整理されるんです。

高校時代に参加していた「Maker Fair Tokyo」というイベントでプログラミングを教えるといさん

大学内外の学びを経て

E類情報教育コースの魅力を教えてください。

といさん:情報と教育の両面を専門的に学べるコースであることですね。情報で言えば、IT人材になるために必要な基礎知識を身につけるための「基本情報技術者試験」の内容を一通り学ぶことができます。学んだことを使って研究の実践を教育現場等で行うことができます。また、3年生の選択科目の「システムプログラム」という授業もとても印象的でした。ソフトウェア開発のためのプロセスを5人1組で行うといった内容で、今までに培った知識や技術を総動員しました。

雰囲気が温かいところも魅力の一つだと思います。「多摩地区国立5大学単位互換制度(※1)」を使って他の大学にも授業を受けにいっていますが、学芸大学はとりわけ和気あいあいとしている印象があります。友人と教えあったり、学内で困っている人がいれば自然と声をかけたり、後輩の質問に全力で向き合ってくれたり……。そんな人が多い印象です。

※1:多摩地区の5大学(東京外国語大学、東京学芸大学、東京農工大学、一橋大学、電気通信大学)に通う学生が、一定の条件を満たすことで他大学の授業を派遣学生として履修することができる単位互換制度。

以前留学に行ったとお聞きしましたが、どんなものでしたか?

といさん:ITトップのアメリカで最先端を学びたい、日本の情報教育の現状を広めたいという目的で、アメリカのブリッジウォーター州立大学に、2025年の秋ごろに交換留学で行きました。

附属国際中等教育学校で英語力は磨いていましたが、それでも難しい内容の授業やディスカッションではかなり苦戦しました。ディスカッションについては、現地の先生が文字起こしを表示してくださり何とか食らいつくことができました。

また、私自身も現地でプログラミング(Scratch)に関するワークショップを行いました。留学が始まってからずっと機会を探していたので、思い切って企画書を持ち込んだんです。貴重な機会だったし、現地の人にも喜んでもらえたと思います。開催地のマサチューセッツ州はScratchを開発したマサチューセッツ工科大学のある地域でもあり、日本でScratchが普及していることを伝えられたのはとても面白い体験でした。

満を持して留学先でScratchのワークショップを実践するといさん

理想とする教師像へ

今後はどのような進路に進みますか?

といさん:理想とする教師像があるんです。それは「国際経験と社会人経験を持った、オーバースペックな先生」。高校時代、学校に一人くらい「どうしてこんなにすごい経歴を持っている人が多くの選択肢の中から先生を選んだのだろう」って不思議に思う先生はいませんでしたか? まさにそういう先生になりたいんです。

留学を通して国際経験を一旦積むことができたので、次は社会人としてしっかりキャリアを築き、いろいろな経験を積みたいと考えています。そして将来、そのリアルな経験を生徒たちにたくさん話してあげられるような、そんな深みのある教師になりたいと思っています。

※E類情報教育コースは、旧カリキュラムでは教員免許の取得が可能でしたが、現在は教員免許の取得が基本できないカリキュラムへと変更されました。

受験生へのメッセージ

といさん:学芸大学って、1聞いたら10返してくれるような面倒見のいい人ばかりなんです。授業でもサークルでも、初めて話しかけた人に嫌な顔をされたことは一度もありません。だから新入生や受験生の子たちには、本当に安心して入学してきてほしいし、安心して友達づくりをしてほしいな、って声を大にして言いたいです!

4年生の1日

1日のタイムスケジュールの円グラフ

編集後記

大学での学習、ボランティア、留学。他にもたくさんの経験を積み、将来は「オーバースペックな先生になりたい」と笑顔で語るといさん。その圧倒的な行動力と高い志に感銘を受けたインタビューでした。こんなにもかっこいい大学生が同じ大学にいるのだと思うと、私も背筋が伸びる思いです。

 

写真提供/といさん
イラスト/居倉 優菜